空間データベース開発・販売の新会社「ジクー・データシステムズ(株)」を設立
三菱商事株式会社は、GIS(地理情報システム)、GPS、位置情報サービスなどの空間情報分野における情報処理の核となる統合型空間データベース・プラットフォームエンジンの開発・販売を目的とした「ジクー・データシステムズ株式会社」(東京都中央区、資本金1億5000万円、山浦晃裕社長(三菱商事
空間IT事業ユニットマネージャー))を3月18日付で設立、4月より本格営業を開始致します。
【業界の現状とジクー・データシステムズの開発戦略】
従来のGISソフトウエア業界では、パソコン1台で完結するスタンドアローン環境や小規模なLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)での利用を前提としたシステム開発を行ってきたため、「空間情報」と言われる大容量の地図・衛星画像などをブロードバンドインターネット上で大規模に高速配信する際や、携帯電話・PDA向けなどの多種類の端末への地図・画像配信を行う際の限界が指摘されていました。
ジクー・データシステムズでは、この限界点を容易に打破し、ブロードバンド時代のニーズを汲み取った統合型空間データベース・プラットフォームエンジン(コードネーム:クアドリクス)を開発・販売致します。
【開発製品の特徴】
ジクー・データシステムズが開発するクアドリクス(コードネーム)には以下のような大きな特徴があります。
| (1) |
2次元・3次元の地図や航空写真・衛星画像を始めとする画像など多種多様なテラバイト級(注1)の大容量空間データを独自の「ユニバーサルフォーマット」で格納し、空間データの種類を問わずに統一的に扱うことができます。
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| (2) |
数百万人のユーザーに対する配信時にも通信帯域に応じて最適なパフォーマンスを保つことが可能です。
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| (3) |
同一アーキテクチャ(基盤構造)のままで、PCのみならず、携帯電話・PDAに対しても配信を行うことができます。
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| (4) |
複数種類の地図や画像をそれぞれ作成・撮影日時別に管理してデータを格納できるため、空間データにつきものの面倒なバージョン管理、年次管理が自動的に行われ、トータル管理コストの低減につながります。
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| (5) |
最新のデータベース技術を活用することにより、従来と比べて飛躍的に高速な空間検索ができます。
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注1:テラバイト(TB)はギガバイト(GB)の千倍、メガバイト(MB)の百万倍のデータ容量単位です。
【想定される利用分野】
具体的には、以下のような分野での利用を想定しております。
| 業界 |
適用例・具体例 |
| 電子政府・自治体 |
自治体統合型GIS, 大容量の高解像度衛星画像を利用した防災管理システム |
| モバイル業界 |
GPS搭載型携帯電話・PDA向けシステム、携帯電話向け地図配信サービス |
| ITS・テレマティクス |
通信型カーナビ、自動車向け情報サービス |
| 企業基幹系 |
サプライチェーンマネジメント、カスタマーリレーションシップマネジメントに関連した企業における営業員・作業員管理システム、タクシー配車システム、物流配送管理システム、出店計画支援システム
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ジクー・データシステムズでは、今後、上記のようなマーケット毎の特性を考慮した製品をパッケージ化・製品化することで、製品ラインナップの拡充を図って参ります。
【日本オラクルとの提携】
ジクー・データシステムズの事業開始にあたっては、日本オラクル株式会社、三菱商事、ジクー・データシステムズの三社間における包括的提携契約に基づき、日本オラクルから人的、技術的、営業的に包括的かつ長期的な支援を仰ぐこととなります。
具体的には、人的支援として日本オラクルからコンサルティング担当エンジニアが派遣されるほか、技術支援として日本オラクルで開発済みの空間情報関連ライブラリがジクー・データシステムズに対してライセンス供与されます。また、営業支援として、オラクルとジクー・データシステムズ間で代理店契約を締結致します。
また、三社よる空間情報ソリューションの共同マーケティング展開も合わせて行って参ります。
【今後の展開】
三菱商事では、電子地図・GPSを活用した位置情報サービスは今後急成長が見込まれていることから、ジクー・データシステムズにより開発される統合型空間データベース・プラットフォームエンジンを中心に、先進的なソリューション提供を図って参ります。