■ IDLによる対話的な地形情報の可視化

市販されている地形情報システム(GIS)は地域的なデータの保管、再現、分析のためには最適なツールですが、それらのほとんどでは対話型のデータ表示機能が不足しています。

視覚的による認識は人間の情報取得において最も重要なものであり、この機能の不足は効率的な多変量解析において、大きなハードルとなっています。

チューリッヒ大学GIS研究室のEva-Marie Stephan氏は、GISシステムのデータ可視化機能の不足を補うために、IDLを使い"DataScaping"と呼ばれる対話型可視化環境をデザインしました。

この先進的なソフトウェアアプリケーションは対話的なビューイング機能や空間的な補間法、"離層"の探知、ARC/INFOデータの補完モデル等、マルチデータセットの有効な踏査データ分析機能を提供しています。

Stephan氏の主な役割は地理学者達のニーズを捉え、彼らの生産性、分析精度を向上させるために必要となるアプリケーションを準備することです。同氏によると、"IDLはわかりやすく、複雑なGUI構築ができる大変良い環境である。また、多種多様なインタフェースコントロールやグラフィックルーチン、強力なプログラミング言語により新しいルーチンを追加できる環境など、優れたコンセプトを持っています。"


特徴としては、

  3D、4Dを含むグラフィック表示機能
  対話型機能
  Window間のダイナミックリンク機能
  モデルデータの中の不確定要素の表現
  (ぼやけたもの、透明、確率性のサーフェスなど)れ
  異なるスケールで複数レイヤーのデータを同時に表現
  アニメーション表示
  実データと分析データとの合成、リンク機能


Stephan氏によると、開発した3D画像表示アプリケーション"DataScaping"はマウスを使い対話的に解像度、拡大、範囲、遠近、カラーマップを変えることができます。そして私がプログラムのプロトタイプを作ったときは、IDLの標準のルーチンを使用していましたが、IDLに親しむにつれ、私は自分でルーチンを作りました。驚くほどスムーズに移行できました。

Stephan氏は"DataScaping"をSUN SPARC Station上で開発しましたが、これをPowerMac、Silicon Graphics Onyxへ移植した際も、IDLのマルチプラットフォーム対応により"大きな問題やコードの書換は全くなかった。"と言っています。

IDLは実際にHDF、CDF、NetCDFなどの色々なデータフォーマットを扱う機能があり、GIS研究室では"Data Scaping"を使い、面倒なデータ変換をすることなく正確な分析や表示を行っています。

"Data Scaping"は、データモデリングの改良、モデル結果の伝達、不確実データの表示などユーザに確実な機能を提供しています。 Stephan氏はまたこう言っています。"他の良い点として、導入チュートリアル、ソースコードを含むたくさんのウェジットのサンプルなどがあります。これらは、IDLに初めて触るユーザにも非常に優しく、私にIDLを選ばせました。



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