■ 農業分野におけるENVI利用(ナパバレーのぶどう園)

ナパバレーのブドウ園ではENVI(the Environment for Visualizing Images)を使用したデータ処理、画像処理により、ぶどうの成長及び収穫のプロセスを改善し、素晴らしいワインを生産しています。

カリフォルニア州のナパにあるテラスペース社のスーザン・マーラー氏とポール・スキナー氏は航空機搭載センサーによるリモートセンシングデータを土壌サンプルの分析と共に使用することにより、 灌漑の改善、土壌に含有する栄養分の管理、収穫高の調節、そして病気及び害虫の監視を行っています。

画像データを使用することにより、ワイン醸造業者は収穫期に均一に熟れたぶどうを刈り入れるための収穫計画を立てることが可能になります。



ENVI−完全な分析パッケージ

マーラー氏は、「私達はソフトウェアによる問題解決を模索している際に、全ての可能性を試してみました。私達がENVIを本当に気に入っている点はENVIが完全なパッケージだということです。」 と述べ、「ENVIは優れたインターフェースを持ち、私達が所有しているTiff画像データを効果的に処理することが可能で、また同様の他社製品に比べて非常に安価です。」とも言っています。

テラスペース社はENVIを使用して成長期及び収穫期前に収集された4バンドのデータ(青、緑、赤、そして赤外のスペクトル、撮影高度15,000フィート、空間分解能 2m)を分析しています。収穫前の情報はぶどう園内の場所毎にどの程度ぶどうが育っているかを調べるために処理されます。それらは画像上で青−緑−赤−黄色に表現されます。ぶどう園内で青色表示されている場所は育ちが悪いかあるいは、全く育っていないことを示しています。また黄色で表されている場所は密集して育っているかもしくは元気に育っていることを示しています。

経験豊富なワイン醸造業者はぶどうがまわりの環境に大変敏感であり、また、日光の摂取量に影響されやすいことを知っています。ENVIを使用して画像データの処理および可視化を行うことにより、 どの場所のぶどうの発育が良く、どの場所のぶどうの発育が悪いかということ、また、どの場所のぶどうがどの程度日光にさらされているかを測定することが出来ます。 ワイン醸造業者は、ぶどうの品質と生産量を上げるために、どの場所の灌漑レベルを変化させ、肥料の散布を改善し、日光の摂取量を改善するために刈り取ればよいのかということについても把握することが出来ます。

テラスペース社の設立者であるスキナー氏は「私達が提供する画像データを使用するぶどう園のオーナーは以前に比べてより多くのことを把握出来るようになりました。」と述べています。「人々はその可能性にたいへん興奮しています。」スキナー氏はぶどう園について、その発展性を調べるためにぶどう園を直接訪問する等といった長年に渡る伝統的な分析手法等に関する経験を持っています。 スキナー氏が土壌サンプルのPh値、含有する栄養分や構造等の分析すると共に、ENVIの画像処理機能を使用することにより、彼の顧客は自身のぶどう園についてさらに詳しく把握することが出来るようになりました。

Research Systems Inc.のコンサルティング業務

テラスペース社は航空機搭載センサーによる過去のリモートセンシングデータファイルを活用するための自動処理システムを必要としていました。彼らは迅速な解決策を求めており、必要となるバッチ処理プログラムの開発を行う為に十分な時間と資金を持っていませんでした。彼等は解決策として、RSI社内でソフトウェア開発を専門としているアプリケーションエンジニアのチームであるプロフェショナル・サービス・グループ(PSG)にプログラム開発を委託することを選択しました。

「RSIのPSGは私達がフォーチュンのトップ500の企業でもないのに関わらず、非常に敏感に反応してくれました。PSGはプロジェクトを迅速にしかも納得のいく価格で提案してきました。」とも述べています。

テラスペース社の要求仕様はPSGの開発エンジニアの協力により作成されました。PSGのマネージャーであるアマンダ マローン氏は、「IDLとENVIのルーチンを使用することにより、私達は何百ものデータファイルを読み込み、そしてそれらを自動的に処理するカスタムアプリケーションを開発しました。」と述べています。PSGにより開発されたアプリケーションはNDVI(Normalized Difference Vegetation Index)及びisodata分類の機能を持っています。 マーラー氏は「結果として得られたisodata分類画像により我々は個々のぶどう園を調査用に分離することが出来ました。」と語っています。

「PSGは要求仕様以上の機能を実現しました。彼らはカラーテーブルの編集あるいは、閾値や他のisodata分類用の各種パラメータの指定を容易にする特別なGUIを提供しました。」とアマンダ氏は付け加えています。

商業的成功

ENVI及びRSIのプロフェショナル・サービス・グループにより、テラスペース社はそのサービスを向上し、業績を伸ばすことが出来ました。新しいリモートセンシング技術及び確かな農業理論についての彼等の豊富な経験が結び付けられることにより、テラスペース社はナパバレーのワイン醸造業者達が彼らの農場をより効率的に利用し、利益を上げ、病気を減らし、優れた製品を産み出すことを可能にしました。

*IDLはRSI社の登録商標です。他のすべての製品及び会社名はそれぞれの所有者の登録商標です。


閉じる